良く使うパッケージのインストール
RStudioを使ってRパッケージをインストールします。
インターネットにつながっている環境で、以下の手順を行ってください。
1. RStudioを起動してPackagesペインをみつける
RStudioの画面は、幾つかの区画に分かれています。
そして、その区画の上部をよく見てもらうと、どの区画にも、 内容を切り替えることが出来る「タブ」が並んでいるのをみつけることが出来るはずです。
ここで、右下の区画に注目して下さい。 「File」「Plots」「Packages」「Help」「Viewer」と並んでいるはずです。 そこを、クリックするとそれぞれの内容に切り替わるので、順番にクリックして試してみましょう。
さて、今回使うのは「Packages」です。PackagesタブをクリックしてPackagesを開けば、パッケージインストールの準備が完了です。
2. Packagesペイン
Packagesには、既にインストールされているパッケージの一覧が表示されています。
青くなっているパッケージ名をクリックするとそのパッケージのヘルプに切り替わります。 良く見ると上部のタブが「Help」に切り替わっているはずです。慌てず、 元に戻りたい時は「Packages」タブをクリックしましょう。
さて、タブの下をよく見てもらうと「Install」「Update」という項目が並んでいるのを見つけられるはずです。
3. Install Packages ダイアログ
先にみた「Install」と書かれている部分にカーソルを持っていくと、カーソルが指で指し示すマークに変わるので、クリックしましょう。 「Install Packages」ダイアログが開きます。
ダイアログの真ん中辺りに「Packages(separate multiple with space or comma)」と書かれていいて、その下に入力フォームがあります。 この入力フォームに、インストールしたいパッケージ名を書き込み、下の「Install」と書かれているボタンを押すと、パッケージのインストールが出来ます。
まずは、試しに入力フォームにtidyverse
と書き込んでみましょう。
入力フォームにtidyverse
と書けたら、下の「Install」ボタンを押してください。
RStudioの左側の区画である「Console」に、以下のコマンドが自動的に入力されて実行されます。
> install.packages("tidyverse")
コマンドが実行されると、Console上にインストールに関する色々な情報が出力がされます。 出力の内容は、英語ですが、インターネットを通じて、パッケージをダウンロードし、適切な場所にインストールする進捗状況が示されています。
一つのパッケージを指定したとしても、デフォルトでは、関連して必要となる他のパッケージも自動でインストールしてくれるので、
インストール作業が完了するまでには少し時間が掛かります。特にtidyverse
を初めてインストールする時には関連パッケージが何十個もインストールされ、大きなファイルの展開などもされるため、数分待つことになるかもしれません。
インストール作業が完了したら、プロンプト(入力待ちのカーソル)に戻ってくるので、それまでおとなしく待ちましょう。
Rの解説書を読んでいると、「もし、まだ○○のパッケージをインストールしていないなら、インストールしましょう」という記述がよく出てきます。
必要とされるパッケージが、既にインストールされているかどうかの確認は、Packagesペインの一覧で行うことが出来ます。 一覧に表示されていれば、あなたのパソコンに既にインストールされています。 また、タブの下の段の右端にある検索フォームを活用することも出来ます。
良く分からない時は、重複してインストールしてしまって構いません。
4. よく使うパッケージのインストール
小委員会で発表しているRスクリプトや研修の時に事前にインストールしておいてもらいたいパッケージを列挙しておきます。 前項のやり方に従って、インストールしてみてください。
- tidyverse
- sf
- data.table
- devtools
5. GitHubで公開されているパッケージのインストール
Rのパッケージには、CRAN(シーラン)と呼ばれる、Rの公式プログラム配布場所から入手ができるものと、 GitHub等のCRAN以外の場所から入手出来るものがあります。
先にRStudioのインストール機能を使って、インストールできるパッケージはCRANから入手できるパッケージのみです。
次は、GitHubで公開されているパッケージをインストールする方法を紹介します。 当小委員会では、Rパッケージ「reti」 (Real Estate Transaction-price Infomation data)を GitHub上で開発して公開しているので、これをインストールします。
GitHub上のパッケージをインストールするためには、コンソールのプロンプトにコマンドを打ち込んで実行します。 RStudioの左側のコンソール区画にある、プロンプトに次のコマンドを打ち込みます。
> devtools::install_github("rea-osaka/reti")