RをJupyter Notebookで使う

Anacondaを使って、Jupyter Notebookを使えるようにする

(1) Anacondaをインストール

まず、Anacondaをインストールすることによって、Jupyter Notebookが使えるようになります。 Anacondaがインストールされていない場合は、 「anacondaのインストール」に従って、Anacondaをインストールしましょう。

Anacondaのインストールが完了したら、 windowsのスタートメニューから「Anaconda Prompt」を起動します。

そして、プロンプトに

jupyter notebook

と入力して、リターンキーを押しましょう。

rgui

プロンプトに、幾つかのメッセージが表示され、その後すぐに既定のブラウザが起動してJupyterNoteブックの画面が表示されます。

rgui

(2) Jupyter Notebookの終了

Jupyter Notebookが起動することを確認出来たら、Jupyter Notebookを終了します。 Anaconda Promptをクリックしてフォーカスを移し、「Ctrl + c」(コントロールキーと「c」のキーを同時に押す)を2回押します。

Jupyter Notebookで Rが使えるようにする。

初期状態のJupyter Notebookでは、「Python(パイソン)」という言語しか使えないので、IRkernelというものを使ってR言語が使えるように整備します。

(1) 必要なRのパッケージのインストール

R環境に以下のパッケージをインストールします。

  • repr
  • IRdisplay
  • evaluate
  • crayon
  • pbdZMQ
  • devtools
  • uuid
  • digest

Rのパッケージのインストールについては、「パッケージのインストール」の手順によって、 上記のパッケージをひとつづつインストールすことが出来ますが、 沢山のパッケージをインストールする場合、作業が煩雑になります。

そこで、ここではコマンドを使ってインストールする次の手順を試してみましょう。

Windowsのスタートメニューから「R x64」を選んでRguiを起動します。

rgui

以下のコマンドをコピーします。行が長いので、横スクロールして右端までしっかり選択してからコピーするように注意しましょう。

install.packages(c('repr', 'IRdisplay', 'evaluate', 'crayon', 'pbdZMQ', 'devtools', 'uuid', 'digest'))

次に、これをR Consoleのプロンプトに貼り付けます。

rgui

そしてリターンキーで、実行します。(もし、CRANのミラーサイトの一覧が表示された場合は、適当な場所(Tokyo等)を選択します)

インストール作業が表示され、しばらくすると完了してプロンプトが表示されます。

rgui

続いて、R Consoleのプロンプトに以下のコマンドを入力して実行します。 (コピー&ペーストで構いません)

devtools::install_github('IRkernel/IRkernel')

このコマンドは、パッケージを通常のCRANからではなく、GitHubからインストールするコマンドです。 パッケージの入手先が異なるだけで、パッケージをインストールしている作業に変わりは在りません。

rgui

インストール作業が表示され、しばらくすると完了してプロンプトが表示されます。

必要なパッケージのインストールが終わったら、 一旦、R Consoleを終了してください。

(2) JupyterにRを組み込む作業

今度は、Anacondaの環境下でR Colnsoleを起動して、作業する必要があるので 概略で、次の手順を実行します。

  • Anaconda Promptを立ち上げる
  • Anaconda PromptからRgui.exeを実行する
  • 立ち上がったRguiのRconsole内でコマンドを実行する

以上の手順を、次の通り実施していきましょう。

Anaconda Promptを立ち上げる。

windowsのスタートメニューから「Anaconda Prompt」を立ち上げます

Anaconda PromptからRgui.exeを実行する

Anaconda Promptから、Rgui.exeを実行するためには、Rgui.exeの場所を入力する必要があります。 そのために、以下の手順でRgui.exeの場所を探します。

まず、ウインドウズのスタートメニューから「R x64」を開いて、クリックします。 rgui

上記のようにメニューが展開されるので、「その他」>「ファイルの場所を開く」とたどり、左クリックするとフォルダが開きます。

フォルダの中の「R x64」のショートカットファイルをクリックし、 メニューから「ファイルの場所を開く」を左クリックします rgui

すると、Rのインストールされているフォルダが開きます。

このフォルダの中に、「Rgui.exe」という実行ファイルを見つけることが出来るはずです。

みつけたら、その「Rgui.exe」をAnaconda Promptのwindow内にドラッグ&ドロップします。

rgui そうすることで、Anacomda Promptのプロンプトに「Rgui.exe」の場所を書き込むことができます。

スクリーンショットのように、Rgui.exeの場所が書き込まれたら、そのままリターンキーを押して実行しましょう。 Rguiが立ち上がり、R Consoleが立ち上がります。

立ち上がったRguiのR Console内でコマンドを実行する

続いて、R Consoleのプロンプトに以下のコマンドを入力して実行します。

IRkernel::installspec()

Jupyterから分かる場所に、IRKernelというものがインストールされます。

rgui

以上の作業を終えて、Jupyter Notebookを立ち上げると、Rのノートが使えるようになります。