3月の研修会

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データ小委員会企画として、2019年3月7日に「不動産取引価格情報をRStudioで見る」という研修会を行い、20名弱の鑑定士の先生方に参加していただけました。

研修は、1時から5時までの4時間の長丁場でしたので、 受講された先生方も終わった時には、ぐったりの様子だったのが印象的でした。 参加された先生方、ほんとうに、お疲れさまでした。

さて、私の方の研修は、用意したテキストを 時間内に終えることができなかったのが心残りでした。

中盤まででRStudio上で実際にグラフを描く手順までを終わらせることは出来たので、 初めてRStudioを触られた方にとっては、 とりあえず「こんなことができる」というのだけは、体験してもらえたかなと思います。

70ページほどのテキストを書き下ろして、RやRSutadioの使い方だけでなく、 これらを使う前提となるコンソールでの入力の仕方(補完やコマンド履歴)、 パスの知識の確認に重点を置きました。

研修中に参加者の皆様に聞いたところ、 プログラム等の経験がある人はいなかったようなので(データ小委員会メンバーを除く)、 これら知識の提供を準備しておいたことは有用だったのではないかなと思っています。 ただし、これらの基礎的な知識の話は自体は、興味がないと難解なうえに退屈なものなのであり、 「グラフを簡単に表示したいだけだ」と考えてる先生方にとっては、苦痛だったかもしれません。

しかし、「インタラクティブ」という言葉を研修中に説明しました。 RStudioは、コマンドを駆使して、興味のあるデータを選別し、視覚化し、 各データ要素間の関係性の傾向を見つけたり、あらたな「何か」の疑問を発見したり、 その疑問を検証するために、更にデータを選別し、 視覚化し、、という作業を繰り返すのに適したソフトです。

RStudioやRというのは、残念ながら、あるコマンドを「コピペ」したら、「何か」が発見される便利なソフトではありません。

Rでのデータ探索では、自らコマンドを覚え、自分の思考をコマンドとして表現する術を覚える必要があります。 そして、RStudioは、インタラクティブなデータ探索の作業を便利にサポートしてくれるソフトです。

短期的な研修時間だけで、これらの技術を取得することは難しいですが、 研修テキストは、なるべく独学でも「不動産取引価格情報をRStudioでみる」ことができるように 丁寧に作っています。 研修時間内には、うまくいかなかった先生方であっても、 興味さえあれば、テキストを開いてゆっくりとチャレンジしてみてください。

また、もっともっと詳しくやってみたいという先生がおられましたら、 鑑定士協会等を通じてデータ小委員会までご連絡ください。 データ小委員会は、月一回の定例会議のあと、 居酒屋での第2次会議を開催していることも多いので、 こちらに参加してくださっても結構ですよっ!!

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